ホグワーツを旅しよう 2日目「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
2日目は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を取り上げます。
1日目の「ハリー・ポッターと賢者の石」はこちら↓
2日目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)
監督:クリス・コロンバス
あらすじ
ハリー・ポッターのホグワーツ2年目の生活は、屋敷しもべ妖精の警告で波乱の幕を開ける。空飛ぶ車、暴れる木、喋る蜘蛛、吼える手紙、そしてハリーの蛇と話ができる能力が、友達を遠ざけていく。やがて「秘密の部屋が開かれた」という血文字がホグワーツの壁に現れ物語は加速していく。ホグワーツの危機を救うため、ハリー、ロン、ハーマイオニーの魔法と勇気が試される。J・K・ローリングの原作小説第2章を映画化。魔法使いの限界を超えたハリーの大活躍、魔法の世界の驚くべき冒険が始まる!
感想
ホグワーツの旅、2日目です。
屋敷しもべのトビーや、ギルデロイ・ロックハート先生、ドラコ・マルフォイの父親であるルシウス・マルフォイなど新キャラクターも続々登場する本作。
保護者の間にも身分の差があり、しっかり描かれているのがさすがイギリスという感じです。
小さい頃見た時は、ロンの父であるアーサー・ウィーズリーをただのちょっと気のいいおじさん程度にしか思っていなかったのですが、大きくなってから見てアーサーは官僚だとやっと理解できました。
また、ルシウス・マルフォイはホグワーツの理事だそうですが、要するにこの世界の議員みたいな感じなのかなと。
この年で見ると保護者同士の関係にもだいぶ目がいき、ハリー・ポッターにおける親ガチャ問題を考えてしまいます。
ハリーの保護者のペチュニアおばさんとバーノンおじさんはそれはもうクズです。
親ガチャというか保護者ガチャ失敗なのですが、実はドラコのが悲惨なんじゃないかと思うのです。
お金も権力もあり、血筋もいいマルフォイ家は一見、親ガチャ成功に見えるのですが、この後のドラコが迎える展開を思うと、ドラコが一番の親ガチャ失敗なのではと……。
ハリー・ポッターの登場人物たちは良くも悪くも親の影響を大きく受けており、それぞれの子どものキャラクターが持っている価値観は親に植え付けられたもの。
私が秘密の部屋を初めて見たのは小学2年生の頃だと思うのですが、この年になって思うのは、ハリポタシリーズは子どもをこれから持つお父さん、お母さんにもぜひ見てほしい作品だなと思います。
賢者の石と秘密の部屋を字幕で見て思うのは、吹き替えの声と元の俳優さんの声のマッチ率の高さ。
屋敷しもべ妖精のトビーなんかほんとそっくりだし、違和感が全くないなと思いました。
久々に見るとこの話で一番勇敢というか、色々考えて行動してるのってトビーなんじゃないと思いました。
やり方自体は汚くて笑ってしまうのですが、なんとかハリーを学校に来させないよう一生懸命画策するトビー、結構やるじゃんと思ってしまいました。
9と3/4番線にも入れないとかトビーの魔法能力ってホグワーツ生を遥かに凌ぐような気がするんですが、どうなんでしょう……?
この能力の高さを知ってしまったらただの屋敷しもべにしておくのは勿体無いというか、普通にどこででも働けそうですよね。
ハリポタの世界って本当に身分制度というか階級がしっかりしているので、いくら能力が高くても一度その階級に収まってしまったら、そこから抜け出せないのが辛いところだと思うのですが、この作品のラストではトビーはマルフォイ家から解放されて元ご主人様にやり返すという、下克上に成功しているんですよね。
ハリポタ世界で下克上に成功しているのって他にいない気がしていて、トビーってハリポタ世界の中では結構異質な存在だなーと思っています。
秘密の部屋といえば、一番象徴的なシーンはやはり空飛ぶ車かなと思います。
この車がブルーでレトロでまた可愛いんですよね。
車を運転している時のロンの表情も最高。
私はプロのミーハーとしてK-POPも大好きなのですが、この秘密の部屋の飛行シーンのオマージュとして好きなのが、GOT7の『Lullaby』。
他にも『インターステラー』もオマージュされていたりと、楽しいMVです。
曲自体もとても素敵なので、興味のある方はぜひ見てみてください。
子どもの頃よく運転する夢を見ていたなと思います。
運転席に座って車が動いているのに、自分でどうやって運転していいのかわからず恐怖を感じる夢で多い時は月に1回は見ていたんじゃないかな……。
それにしてもこの車、意志を持っているように勝手に動くんですよね。
アーサーの魔法のおかげなのかなんなのか、大活躍しており、なかなか面白いアイテムだなーと思いながら鑑賞しました。
そしてロンは運転に向かない気がする……(笑)。
まとまりがないですが、ホグワーツの旅2日目、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』はこれにて終了。
3日目へ続く……。