すーぱーうるとらみらくるはっぴー

プロのミーハーの備忘録

THE BATMAN(2022)

 

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『THE BATMAN』(2022)

監督:マット・リーブス

 

あらすじ

優しくもミステリアスな青年ブルース。両親殺害の復讐を誓い、悪と敵対する存在“バットマン”になって2年が過ぎた。ある日、権力者を標的とした連続殺人事件が発生。犯人を名乗るリドラーは、犯行の際に必ず“なぞなぞ”を残していく。警察や世界一の名探偵でもあるブルースを挑発する史上最狂の知能犯リドラーが残したメッセージは--「次の犠牲者はバットマン」。

『THE BATMAN公式サイトより

 

感想

ぬ、沼った〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

完全にロバート・パティンソンに沼りました。

ロバート・パティンソンを初めて知ったのは『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』なんですが、その時は綺麗な男の子だなーと思ったぐらいだったんですよね。

で、昨年クリストファー・ノーラン監督の『TENET』を見た時は「ロバート・パティンソンめっちゃいい歳の取り方してるじゃん!好き!」と思ったんです。

でも『TENET』の話が当時理解し切れなかった私はロバート・パティンソンに好感を抱きつつも、最終的には話の難しさに飲まれてしまい、沼まではいかなかったんです。

 

ただ『TENET』のニールが本当に好きだったので、今回この映画のプロモを見て、「やっぱりイケメンは大画面で見よう」と思って映画館に行ったんですよ……

 

見事に沼!!!!!!!

 

基本的に陰キャって現実世界でも創作モノでもあまり好きじゃないんですが、もうこのロバート・パティンソン演じるブルース・ウェイン最高なんですよ〜〜〜〜〜

 

放っておけないというか何というか……。

 

今回のロバートウェインは探偵ですが、ロバートウェインは基本的に親の遺産で食い繋いでいそうなほぼニートの引きこもりなんですよね。

家では半裸で過ごしてるし(肉体美)、バットマンスーツ以外の服はパーカー数着+冠婚葬祭用のスーツしか持ってなさそうだし(服装美)、クラブへの潜入捜査でもバットマンスーツ着ちゃうし(フル装備)……

 

「ご飯ちゃんと食べてる〜〜?」とかって家に入り込んだ結果、偶然戸棚に抗うつ薬を見つけて、こっちが勝手に沼っちゃうようなヒーローなんですよ……。

 

もう、この子どうしたら笑ってくれるんですか?

どうすれば良いんですかね!?

 

 

↓以下、真面目な感想とネタバレ↓

精神異常者やメンタルヘルス持ちが多過ぎやしないかというゴッサムシティ。

 

今回のブルース・ウェインも対する知能犯のリドラーメンタルヘルス的に問題があり、環境的にもどちらも「無敵の人」になりうる人なのではないかと思います。

 

まあブルースはプライベートでは後見人のアルフレッドもいますし、バットマンとしてはジェームズ・ゴードン刑事が父親のように肩を持ってくれていますが、対するリドラーには本当に誰もいないんです。

 

同じようにメンタルの問題を抱えているときに、支えてくれる、支えとなる誰かがいるかどうかは大きな問題なのだと思います。

 

今回の知能犯のリドラーは孤児として育ち、愛情を受けずに来た結果、あの年齢にしてなぞなぞをひたすらに繰り出し、世間の人々と遊ぼうとするんですよね。

 

リドラーは同じく孤児として育ってきたブルース・ウェインの境遇に少し同情するとともに、同じ境遇だけれども貧困な自分とは違い、資産だけは持っているブルース・ウェインを恨む気持ちもある。

 

リドラーは街の腐敗を暴きたいと大義名分を振り翳していますが、本音は自分という存在自体を見ないふりをしてきた街そのものに復讐をしたい、そしてこの街の象徴になり始めているブルース・ウェインに復讐をしたいというのが本音なのだと思います。

 

同じ孤児でもブルースは悪と敵対し、一方で殺人を繰り返し、悪に染まっていくリドラー

二人の運命を分けたのは何だったのか。

資産? 富? 愛情?

私はリドラーに必要だったのは父親や父性だったのではないかと思います。

 

ブルース・ウェインは話の途中、リドラーによって父親代わりのアルフレッドを失いかけますが、酷く動揺し、入院したアルフレッドに寄り添います。

ブルース自身も気付かぬうちに、アルフレッドに父性を感じていたのではないかと思います。

 

この映画には複数の父親が出てきます。

ブルース・ウェインの実の父親で慈善事業家のトーマス。

死んだトーマスの後見人のアルフレッド。

バットマンであるときのブルースに寄り添うジェームズ・ゴードン。

セリーナの実の父親であるファルコーネ。

 

リドラーの父親がどういった人物かはわかりませんが、この映画の中心人物であるブルース、セリーナ、リドラーの実の父子関係は破綻もしくは失われています。

 

実の父を喪失し、アルフレッドやジェームズ・ゴードンと擬似的な父子関係を築くブルースの姿はMCUの『スパイダーマン』シリーズのピーター・パーカーとトニー・スタークの姿と被る部分もあるような気がします。

 

近年のハリウッド映画では擬似的な父子関係が描かれている作品が多くなっているような印象です。

最近のトレンドなんでしょうか……。

 

 

とにかくとにかく、滅茶苦茶にイケメンなロバートウェインをおっきなスクリーンでぜひご覧ください!!(ダイレクトマーケティング)

 

久々に全力でミーハーしました。

2022年は人生のいい転機(多分)も多く、ミーハーし放題の予感です。

全力でミーハーしてくぞ!!!!!

 

P.S.ロバート・パティンソンを摂取しないとしんどい身体になってしまったので、ネトフリでひたすらに『TENET』を見ています。ロバートウェインのことはもちろん大好きなのですが、結婚するならニールが良いです。